感想レビュー 【No.17】持たない幸福論

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「持たない幸福論」を読む目的

 自分の考えや生き方をもう一度柔軟にし、あるがままの自分をさらに好きになっていくため。

「持たない幸福論」を読んでよかったこと、感じたこと

 世間をどう見るか、時間をどう捉えていくか、お金とどう付き合っていくかを見直すいいきっかけとなった。縛られずに生きていきたいと思う反面、お金の面などの不安が出てくるときがある。その時に、この本の内容を思い出し、あるがままの自分で大丈夫、全て実験なんだからっと自分に言っていく。

自分は今から何をするのか

 宇宙に流れは任せながら、選択肢を自分で作り、自分の世界で生きていく。

「持たない幸福論」メモ

今の日本で生きるのがつらい人が多い原因は、単純にお金がないとかいう問題より、社会を取り巻いている意識や価値観の問題が大きいと思う。今の社会では、生きていると常に外から内からプレッシャーをかけられているように感じる。

 

多くの人が普通にこなせないものを「普通の理想像」としてしまっていたら、みんなその理想と現実のギャップで苦しむのだ。そんな現状と合っていない価値観からは逃げていいと思う。そんな価値観に従うのは自分で自分の首を絞めるだけだ。

 

生きるにおいて本当に大事なことは何かというと、「一人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること」と「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」の二つだと僕は思う。(略)人を幸せにするためにあったはずの仕事や会社や家族が人を縛って苦しめたりするから厄介なのだ。

 

今の社会は生きるのに必要な物資や技術といったハードウェアは既にかなりなレベルで整っているから、あとは「どういう風に生きるか」というソフトウェアさえうまくインストールできれば、もっと伸び伸びと楽しく生きられるはずだ。

 

世の中に本当に絶対にやらなきゃいけないことって別にないから、基本的には好きなこととかやりたいことだけやればいいと思う。嫌なことをずっとやってると体を壊して病気になって早死にするから、しんどいときは逃げればいい。自分が逃げたとしても大体の場合は何事もなかったように世の中は回っていくものだ。 

 

自分ではどうしたらいいかよく分からなくなってしまったときのために、友人というものがいるのだと思う。友人というのは適度な距離で自分の話を聞いてくれて、自分と少し違う意見を言ってくれる人のことだ。

 

人はそれぞれ生きている世界や大切にしているものが違うけれど、どの生き方が偉いとか正しいというものはない。(略)その人が「自分が世界を作っている」「自分は何かをしている」と充実感を持てたら、それでいい。だから、違う世界に住んでいる他人の言うことは気にしなくていいし、自分が自分の世界の中で充実感を得られることにはどうしたらいいかだけを考えよう。

 

僕が考える人間の面白さは、生の多様性というか、「ものすごくいろんな生き方が開かれているところ」だ。だから、「子どもを作る」というのも結局一つの選択肢に過ぎないと思っている。別に子どもは作ってもいいし、作らなくてもいい。僕やあなたが子どもを作らなくても人類は存続していくし、作りたいと思う人だけ作ればいいのだ。

 

結局人間にとって一番大事なのは「孤立しないこと」なのだと思う。そのために家族という概念が有用なら家族という概念を使えばいいし、それがほかの物で代替できるなら他のシステムでもいい。

 

お金をたくさん持つというのも豊かさの一つだけど、自分の中にいろんなものの見方を身に付けるということも豊かさだと思う。

 

お金がなくても楽しく暮らすための心がけとして一番大事なのは、「他人と比べない」ということじゃないかと思う。そして他人と自分を比べなくても平気になるためには、「自分の価値基準をはっきり持つ」ということが必要だ。

 

お金の金額や世間の価値観で物事を選ぶのではなくて「自分の人生にとって大事なのは何か」「自分にとって実感が持てる物は何か」というものをちゃんと知っておくことが重要だ。

 

現代ではお金と全く無縁で生きていくことはできないけれど、充実感を持って生きるためにはハイスピードで動いていく社会に自分を全て適応させるのではなくて、お金以外の論理で動く部分も忘れないようにして、自分のペースを保つことが大切だ。

 

お金や時間に追い詰められて社会的に切羽詰まったようなときにも、「人生はそれだけが全てじゃないよな」と一歩引いて落ち着いて物事を感がられるような、個人的な空間を確保するこでもある。

 

価値観や感性が合わない人がいた場合に、攻撃したり服従させようとしありするんじゃなくて、距離を取って「棲み分け」をしたほうがいい。

 

嫌いな人間と一緒にいる必要はないし、合わない場所からは逃げていい。世界は広いからもっと自分に合う場所がどこかにあるかもしれない。だからいろんな場所に行っていろんな人に会ってみるのがいい。そのために世界には人類がたくさんいるのだ。

 

 

 それでは、また!