感想レビュー 【No.5】半径5メートルの野望 完全版

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Twitter、ブログでよく見かけるはあちゅうさん。

ブログを書く僕からしたら、はあちゅうさんのことがもっと知りたいなと思っている。

だから、一冊の本を手に取ってみた。

「半径5メートルの野望 完全版」

帯の表には、こう書かれている。

世界一周、就職、起業、作家デビュー・・・・・

夢をすべて叶えてきた著者・はあちゅうが教える、

なりたい自分になるための激辛激苦の人生指南!

 

強烈な表紙。

そして、帯の裏にはこう書かれている。

私たちは、大いなる野望を抱くには自信がなさすぎる世代かもしれない。

けれど、慎重な世代だからこそ、地に足の着いた日常を一人一人しっかりと歩むことができるはず。

その日常が実はそのまま「世の中」の一部であることに気づけば、

「私にも世界は変えられる」という希望を持てるのではないでしょうか。

(本文より)

 

これまた強烈!

読み進めていくのが、怖くもあり、楽しみでもある。

 

まずは、はあちゅうさんプロフィール

ブロガー・作家。

1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。

在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、カリスマ女子大生ブロガーとして活躍。電通、トレンダーズを経てフリーに。

「ネット時代の新しい”作家”の生き方を作る」ことを目標に、オンラインサロンや月額課金コンテンツ「月間はあちゅう」の運営など、表現の場所を広げている。今年3つの短編を文芸誌「群像」に執筆、純文学デビューを果たす。

近著に、「かわいくおごられて気持ちよくおごる方法」「とにかくウツなOLの、人生を変える一カ月」「疲れた日は頑張って生きた日 うつ姫のつぶやき日記」など。

 

 この本は、

「自分の人生に自信がない、もっとよい方向に変えたい」という人におすすめします。

僕は今よりも、もっと自由に、もっとハッピーに生きていきたいと思っています。

そのためにも「半径5メートルの野望」を読んで、

何かのスイッチにしたい思い、手に取りました。

 

 活躍の裏に隠されている、壮絶な過去

 

夢をすべて叶えてきたはあちゅうさん。

ウキウキルンルンだけの人生に見えるかもしれないが、どうやらそうではない。

活躍の裏で、過去は苦しむことがあったそう。

女性が目立つと、必ず容姿のことをとやかく言われます。そんなのは気にするなと言われればそれまでですが、本人にとっては、時には人格を否定されるよりもつらかったり苦しかったりするものです。

 

今でも、どんなテレビ番組に出ても、自分の発信よりも、顔がどうこう言われることのほうが多いのが現状。でも、だからこそ、私の経験が誰かの勇気になるかもしれません。

 

過去に、はあちゅうさんは「日本一のブス事件」を経験したそうです。

マイナス経験をプラス経験に変えられる人の強みってなんだろうか。

さぁ読み進めていことにしよう。

 

自信がない時は頑張りが足りない時 

 

人は誰もが「自信」を持ちながら人生を歩んでいきたいと思っていることでしょう。

しかし、実際に自信をもって、歩を進めることが出来ている人はそう多くないように思います。

「自信」についても書かれていました。

世の中には、「自信がない」ことを、何か「行動を起こす時」の理由にする人もいれば、「行動を起こさないこと」の理由にする人もいます。

 

どちらを選ぶかは自分の選択で、私は常に自信のないことチャレンジしていく人生を送りたいと思っています。

 

むしろ、自信のある領域でしか勝負できない人は、自分の可能性を広げることからも逃げているのではないでしょうか。

 

常に自信のないことにチャレンジしていく。

確かに、自信のある領域ではチャレンジしやすいですよね。しかし、はあちゅうさんから見れば、それは可能性を搾取しているということです。

自信のないことということは、「今までやったことがないもの」と置き換えられるかもしれません。成功体験が「自信」を生み出し、「自信」が「行動」を生み出していく。

 

だからこそ、何事も「経験」「体験」していくことが道を開くポイントになってくるだろう。

 

しかし、考えてみてください。

初めての経験や体験をするということは、何も知らないわけです。

全てがうまくいくか分からない。失敗するかもしれない。

そういう不安が出てくるかもしれません。

 

不安を打ち消すために、何が出来るだろうか。

 

未来の自分で上書きしていく

 

失敗への不安をどうとらえるか。

失敗した時には、自分で自分の汚名を返上しないと、他の誰もかばってくれません。

 

上書きするのは次の仕事、その次の仕事、つまり未来の自分でしかないのです。

 

私は、自分が恥をかきたくない見栄っ張りだからこそ、昨日よりも今日、今日よりも明日、と、ずっと成長し続けたいと思っています。

 

失敗することへの恐れをやめて、まずはやってみる。

やってみてもし失敗したときは、未来の自分で上書きしていく。

このことを意識するだけで、なんだか未来が明るく思えるかもしれない。

 

はじめてのことをする際の、仕事への取り組み方、時間のかけ方も書いてある。

ぜひ、参考にしてほしい。

 

身近な成功体験を力に変える

 

前にも書いたが、成功体験が自信を生み出していくのです。

しかし、自分の周りに失敗している人ばかりがいたら、どうですか?

はじめてのことが出来ると思いますか?

 

僕は、出来ないと思います。成功体験を積むうえで周囲の環境を整えるということは

無意味なようで、とても意味があることなのです。

自分の身近な人が活躍するのを目の当たりにして、「自分だって」と奮起すること。勝手にライバルを決めて、その人を目指し、何者かになろうと奮闘すること。小さな世界でもいいから、認めてもらうこと。

 

このことの繰り返しが、徐々に自分のレベルを高めてくれるのだと思います。

 

はあちゅうさんは、身近な成功例が刺激になると書いています。

 

身近な成功例??

それは、あなたが憧れている人、会いたいと思う人なのかもしれません。

 

しかし、簡単には会えないのが現実です。

孫正義さんにすぐ会えますか?すでに名が通っている人は会えると思いますが、

一般人はすぐには会えませんよね。

 

では、なぜ会えないのか?

 

憧れの人に「会いたいと思われる自分」になる

 

会いたい人になかなか会えない人は参考にしてほしい。

この本には、会いたい人に会えるための考え方が載っている。

人間関係には、見えないカーストがあります。そして、同じカーストに所属している人同士でないと、フェアな会話はできないのではないでしょうか。ここでいうカーストとは、稼ぐ額や知名度ではなく、価値観・人生観など、精神のレベルで決まります。

 

ただ、心の位置が同じ人は、不思議と稼ぐ額も知名度も似てくるので、結果的に、目に見える部分での共通点も多く感じます。

 

この文に会いたい人に会えるヒントは隠されています。

はあちゅうんが考える「会いたい人に会うための考え方」を知りたい方は、

ぜひ手に取って読んでみてください。

 

非常に参考になる考え方です。

 

そして、自分の人生を変えるため、夢を叶えるためには、

まず「自分の足元」を整えていく必要があります。

「灯台もと暗し」になっていませんか?

 

半径5メートルにチャンスはある

 

欲望が溜まり、夢が決まって、それを叶えたいと思った時に、その方法やチャンスは、どこか遠くにあるような気になってしまいますよね。

 

でも、遠くを見なくても、自分の半径5メートルの中に、夢につながるきっかけは絶対にあると思います。

 

半径5メートルと言えば、日常生活や今いる環境などですかね。

それを見直してみること。

それは、意外なことに、「半径5メートルの日常」から生まれたのです。それが、ブログの書籍化でした。

 

大学1年生の冬に友達と「クリスマスまでに彼氏をつくる」というテーマで書いていた交換日記形式の期間限定ブログが、驚異的なアクセス数を記録して、書籍化のオファーを出版社からもらいました。

 

まさか、好きで書いていたブログが、「本を出す」という夢の入り口になるとは、始めたときは全く想像もしていなかったからです。

 

あなたが今行っていることを再度見直してみることが、

夢を叶える一歩になるかもしれません。

まずは、半径5メートルにあるやりたいことから始めてみませんか?

 

 

といっても、半径5メートルの中に「やりたい」ことがない人もたくさんいます。

近年、増えていっているみたいですね。。。

やりたいことがないうちは、自分の興味アンテナが弱いということ。

インプットをどんどんして、新しいことに挑戦していけば、きっと続けたいものが見つかるはずです。

 

まずは、自分の中にある小さな「好き」を大事にして、その芽を、日常の中でじっくりゆっくり伸ばすこと。それが次なる興味への第一歩になるかもしれませんし、将来的に仕事になるかもしれませんし、仕事にならなくても一生ものの趣味になるかもしれません。

 

「やりたいこと」は焦らないでも、ちゃんと見つかっていくから、大丈夫です。

 

なんて丁寧でやさしいアドバイスなんでしょうか。

 

迷っている時間がもったいない

 

「やりたいこと」ってなんだろうと迷っている人は多いのではないでしょうか。

そんな人に向けてもメッセージが書いてあります。

ほんのちょっとの勇気を出すだけで、後から振り返ると人生のターニングポイントになっているくらいの大きなきっかけになったりするので、何もやらないよりは「やってみて、合わなかった」のほうが、一歩前進しています。

 

何においても、一番もったいないのは迷っている時間。人生において、誰もが持っているけれど、限られているとわかっているものは寿命だけですから。

 

迷っている人は1か月後も迷っているし、「やろう」と決めた人は1か月後には「楽しい、楽しくない」「合う、合わない」の判断ができているので、次に進めるのです。

 

最後の締めにこう書かれています。

「人はきっと気持ちの持ち方で、何度でも生まれ変われる」

 

感想

 

今の生き方を、

もっと自由に、もっとハッピーにしたいと思い、手に取った「半径5メートルの野望」

すぐに人生は変わらないが、きっと1年後、2年後、5年後、10年後の自分を支えるものになった。

読み終わったときには、「宝物」を手にした気分になった。

壮絶な経験をしながら、それでも夢を叶え続けるはあちゅうさんの言葉は、ひとつひとつが心に刺さった。

そして、半径5メートルに夢を叶えるピースや人生を変えるピースは落ちている。

そのピースを拾い上げ、自分色のキャンバスに当てはめていくことで、自分色の人生を歩むことが出来ると確信した。

 

 

半径5メートルを意識した、楽しい人生を歩もう。