ドローンを船で飛ばす際の注意点や準備物をまとめてみた。

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こんにちは。

突然ですが、ドローンはただ陸から飛ばすものだと思っていませんか。

陸から飛ばして、風景や人を撮る。

その空撮映像をテレビやSNSを通して、一度は見たことがあるのではないでしょうか。

 

ドローンを持っている人が増えてきている中で、陸からだけ飛ばすのは誰でもできることのように感じます。

そこで、ぼくは陸からの空撮だけでなく、船の上からの空撮をやり始めました。

ドローンを飛ばしはじめて約1年ですが、練習をしっかり行っていくことで不安定な船の上からでも飛ばすことはできるようになります。

 

今回は、陸から飛ばすだけでなく船の上からも飛ばしてみたい、空撮のバリエーションを増やしていきたいという方に向けて、「船で飛ばす際の注意点と準備物」をまとめました。これはぼくが個人的に感じたことを書いていますので参考までにどうぞ。

 

 

船で飛ばす際の注意点

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船と一概にいっても、漁船タイプやクルーズ船タイプ、大型船タイプなどがあります。

現在ぼくが飛ばさせてもらっている船は漁船タイプとクルーズ船タイプになります。

 

それでは注意点はまとめていきます。

最低でも二人体制で飛ばすことが望ましい

船の上は陸とは違い、常に波に揺られている状態で不安定です。

ドローンの離着陸時は特には注意する必要があります。

陸のように地面に置いて、そのまま上にあげるということができません。

船のエンジンが止まっていても船は波で少しずつ動いています。

そのため、地面から離陸させようとすると、機体が揺れバランスを崩してしまいます。

そして、倒れてプロペラが破損などにつながる可能性があります。

 

離着時にバランスを崩さないためにも、最低二人体制をとりましょう。

なぜ最低二人かというと、ハンドリリース・ハンドキャッチを行うからです。

一人は機体を両手で高く持ち、もう一人はドローン操縦を行います。

 

ハンドリリース・ハンドキャッチを行うことで船の揺れによる不安定さは軽減することができます。二人でタイミングなどを十分に話し合い、安全第一で飛ばすことが重要です。

まだハンドリリース・ハンドキャッチをやったことがない人は、まず陸で練習してから船の上での実践に移ってください。ぼくの場合は、海辺で飛ばすときなどからハンドリリース・ハンドキャッチを行っています。砂埃などを舞い上げる可能性がある場所では地面から飛ばしません。(ヘリポートを置く場合は飛ばします。)

 

 

 

 二人で十分に練習を行うことで、不安定な船の上からでも離着陸を安全にすることができます。ちなみに、船の上でも十分にGPSモードは入りますのでご安心下さい。

場所によっては入るのに時間がかかったり、入ったり切れたりを繰り返すところもあります。その際は、セットする場所を変えたり、再起動させたりしてみてください。

 

そして、万が一、一人で飛ばすというのであれば、プロポを首からさげられるアクセサリー「リモートコントロールネックストラップ」があったほうがいいでしょう。

 

 

ハンドリリース・ハンドキャッチを行うということはプロポを両手で持つことはできないということです。片手は機体に、片手はプロポ、という形になります。

その際にネックストラップでプロポをつるしておけば、万が一のプロポ落下を防げ、機体リリース・キャッチに集中することができます。

日頃の空撮からつけているだけで、腕の疲労感も減るのでおすすめのアクセサリーです。

 

まず一つ目の注意点は「最低二人体制で行うこと」

 

風速や風向きを十分に把握すること

 船の上は何度もいいますが、不安定です。陸とは違います。

そのため陸で飛ばすときよりも十分に風速や風向きを把握する必要があります。

陸と比べて、海の上は風速や風向きが変わりやすいです。

自分が飛ばす場所の風速はどうか、風はどこからどこに吹いているか、

この2点を把握してから、ハンドリリースに臨むことが大切です。

 

把握せずに上にあげてしまうと、前から風が強すぎたため機体がバランスを崩し、落水なども可能性があります。

前から風が来ている、と把握できていれば、上にあげると同時に前方向に力を加え、風にうまく対応するということが可能になります。

風速や風向きは天気予報などで大まかに把握することはできますが、現場の状況を調べることはできませんよね。そこで、「風力計」を使いましょう。

 

 

風力計を使うことにより、現場の状況を把握することができます。

この注意点は船の上だけでなく陸でも必要なことです。

 

二つ目の注意点は「風速や風向きを十分に把握すること」

 

バッテリ―50%を切ったら着陸させること

ぎりぎりになってから降ろそうとすると、間に合いません。

バッテリーに余裕があるうちにキャッチ体制に入り、着陸させましょう。

その理由を説明します。

ドローンを戻そうとして、自分の手元に近づけているのに、船も同じ方向に進んでいくため、なかなか近づいてきません。スピードを上げて近づけても、船が早かったら同時進行と同じです。

そして、無事近づいてきても船は不安定なうえ、キャッチの高さ調節が必要です。

と同時に船も進んでいるため、機体を前に進めながら高さを調節していきます。

そうこうしているうちにバッテリーがどんどん減っていきます。

ですので、余裕をもって返しましょうw

 

それにしても、船が進んでいるなかでのハンドキャッチはかなり難しいですね。。

ぼくは何度かやっていますが、先日のハワイ空撮の際は限界を感じたため船を一旦止めてもらいました。

これは厳しいかなと感じたら、船を止めてキャッチするということも方法の一つです。

 

ちなみに、ハワイで空撮したSUPレースの様子はこちらからご覧ください。

 

 そして、レースの総集編はこちらからご覧ください。

M2O 2018 / Taku&Shuri ARAKI on Vimeo

 

三つ目の注意点は「バッテリー50%を切ったら着陸させること」

 

 

以上が大きな注意点になります。

次に、船の上で飛ばす際に準備しているものを紹介します。

 

飛行させている機体は「Phantom4pro V2」です。

 機体周りで言うと、あとは「ネックストラップ」と「風力計」です。

 

 

そして、荷物の持ち運びは、リュックを使っています。船に乗る際も両手があくため安全に乗ることができます。

 船は塩水をかぶるため、バッグを覆うために「レインカバー」を使っています。

これを使うことによりリュックのチャック部分を保護することができます。

 

画面に塩水がつくのを防ぐ、光の反射を防ぐために「サンシェード」を使っています。

地上でも使うのですが、船の上ではこれが大活躍します。

 

塩水がつくといったらスマホも裸で持っていると塩水にやられてしまいます。

防水ケースにいれて水がついても大丈夫な状態にしておきましょう。

ケースの上から操作できるので便利ですね。

 

以上が、ぼくが船の上で飛ばす際に必ず準備するものです。

どれも地上の撮影のときにも使っていますが、船の上でも役割を十分果たしてくれます。

 

ルールを守って、安全に

陸でもそうですが、船の上でもルールを守って、安全に飛ばしていきましょう。

海のルールに関しては、こちらにわかりやすく書かれていましたので参考までにどうぞ。

 

陸からだけでなく、船の上から飛ばすことができれば撮れる映像も増えていくので、

引き続き練習していこうと思います。

 

 

 

それでは、また!