感想レビュー 【No.6】多動力-全産業の”タテの壁”が溶けたこの時代の必須スキル-
こんにちは、まつぞのだいき(@BuratabiDAIKI)です。ついに堀江さんの名著「多動力」を読みました。いや、実際には読みながらこの記事にまとめていっています。今回まとめたポイントとしては、とにかく内容が濃ゆかったので、大学生に響く言葉を主に抽出しました。学生団体に所属している学生には、かなりずしっと響くのではないでしょうか。例えば、
「自分の時間」を取り戻そう
あなたは、「自分の時間」を生きているだろうか?他人にコントロールされている「他人の時間」を生きる限り、時間はいくらあっても足りない。自分の好きなことをやる前に人生が終わってしまう。
誰でもできるタスクを抱え、苦しんでいませんか?ただなんとなく団体に所属していませんか?とにかく学生団体に所属している学生全員、まず読もう。
それでは、いってみましょう!
はじめに
「多動力」が発売されてから、Twitterのタイムラインに「多動力」がない日を迎えたことがありません。堀江さんをフォローしている関係もありますが、他人が書評を書いたり、リツイートしたりしているため、多動力に関するツイートは溢れています。そんな中、少し遅めに購入し、読み始めました。そして「はじめに」から頭をどつかれました。
時代は大きく変わろうというのに、日本人は「石の上にも三年」に代表されるような「一つのことをコツコツとやる」という価値観からまだ脱せられていない。
最近は少しマシになったが、10年前は転職すらも、ネガティブに捉えられていたくらいだ。節操もなく動く人はこの国では尊敬されない。そんな国民性の日本人が、「多動力」を身につけるためには、ある種の洗脳を解かなければならない。
ここでまず抑えるべきことは、「多動力」は何か、ということです。なんだと思いますか?
本書では、多動力を「いくつもの異なることを同時にこなす力のこと」と示されています。では、多動力を身につけるには何をしたらいいのか、身につけるとどうなるかをみていきます。
「多動力」とは、「自分の人生」を1秒残らず、使い切る生き方のことだ
大学生の僕が、価値観を揺さぶられ、これは!と思ったポイントを10個にしぼり、まとめていきます。
1.三つの肩書きをもてば、あなたの価値は一万倍になる
複数の肩書きを掛け算し、レアな存在になろう。あらゆる産業の”タテの壁”が溶けた今、一つの肩書きにこだわってはいけない。
・一つのことに1万時間取り組めば誰でも「1000人に1人」の人材になれる。
・一万時間取り組めば、その分野の長けた人材になれる。
ということは、3つの肩書きを持つためには、死ぬ気で一万時間費やした分野がまずは3つ必要ですよね。一万時間というのは、「1日6時間やったと考えて、5年」です。5年間まぢでやればその分野の長けた人材になれます。なるほど。たった5年間でなれるなら、漠然と社畜のサラリーマンをやっている暇はないですね。大学4年間をある一つの分野に費やして、残り1年を卒業してからもやり続ければいいわけですね。この時点で僕を含め、大学4年間を無駄に過ごしている学生が多いことでしょう。やっちまいました。
□あなたの肩書きを紙に出してみよう。
□三つ以上ない人は、反省しよう。
□反省(2秒でいい)が終わったら、欲しい肩書きを理想でいいから書いてみよう
□では、その肩書きを手に入れるためにはどうしたらいいか。一万時間を捻出するための計画を立てよう(具体的に)。
僕の欲しい肩書きを書いてみます。
・ブロガー、顧問保育士、「生きる力」伝道師、保育アドバイザー
すぐに欲しい!と思ったものでこの4つ。学校教育の現場で4年ぐらい働いたら、パッと消えて、幼児教育の分野に移ります。それ以降の計画は機会があれば話します。
2.ベストセラーはコピペ本
「全部自分でやらなければいけない」という思いこみをしていては、多くの仕事を手掛けることはできない。自分が最も力を発揮できる仕事だけをやろう。
これができる人が組織のトップになっていくし、できない人は奴隷化していくと自身の経験から感じます。僕は去年イベント団体に所属していて、あるチームのリーダーをしました。リーダーになったのはいいのですが、まぁこれができない人でした。全部自分でやってしまいがちで、「頼む」ことが下手でしたね。その結果、どうなったか。当たり前のようにつぶれました。助けてくれる人がいたから持ち直しましたが、「頼めない」人はリーダーをできません。さっさと奴隷役に回りましょう。それぐらい自分が力を発揮できる仕事を選んでいくのは重要だということです。学生団体でリーダーやっている人は当たり前にできていますよね?やれてない人は、「多動力」を読んだ方がいいです。
何百もの仕事を同時にこなすためには、「自分でやらないこと」を決めるのが大切だ。自分にしかできない仕事以外は、他人に思いっきり任せよう。
3.見切り発車は成功のもと
準備にかける時間は無駄である。見切り発車でいい。すぐに始めてしまって、走りながら考えよう。
何かの準備に100%かけてやってもどこか足りない部分は出てくるし、どこかで修正する必要がある。それなら、「ながら修正」をしていく方が最終的には効率いいし、結果に繋がってくる。企画書やプレゼン資料なんて90%で十分ですよ。その場で足踏みしても進歩がないし、楽しくない。リーダーは今すぐ団体の方針を「ながら修正」集団に変えてみよう。何かが変わるはずだ。
□「準備が整ったら始めましょう」を会議で言うのは禁止しよう。その代わり「とりあえず始めてみてから修正していきましょう」を口癖にしよう。
4.経費精算を自分でやるサラリーマんは出世しない
人生の中で「ワクワクしない」時間を減らしていこう。そのためには、「やらないこと」を決めることが重要だ。
巷でなぜかはやっている「死ぬまでにやりたいことリスト」。これだけ書き出すのは意味がなく、その反対の「やりたくないこと」「やらないこと」を書き出すことでやりたいことは実現されていく。この本にも「やらないこと」を決めることが重要だと示されていて、やっぱりそうだよな!と共感した。「やらないこと」を決めることで、「やりたいこと」が明確化されていきます。
家事や通勤時間、経費精算など嫌々やっていることは、一つひとつ減らし、1日24時間をワクワクで埋め尽くそう。
5.電話をかけてくる人間とは、仕事するな
電話というのは、一方的に人の時間を奪うものだ。そういう前時代ツールを使い続けているような人とは、付き合わないほうが良い。
学生団体に起こりがちなことではないでしょうか。説明がうまくいかず結局は電話かけてしまう。これってほんと時間奪わうんですよね。掛ける本人は分かってるのかな。一つの作業を集中してやっているときにかかってくるとイラっとしますよね。いやいや文字で飛ばせや!!!という感じで。できるチームは電話という存在すらも眼中にないですよね。この電話機能を使わない集団は何ができているのか考えると、「即レス」ができています。返信が早いから物事は前に進みやすいし、課題もすぐに解決できる。「即レス」できる人がなにげ少ないから、長けた人材になれます。「電話でないキャラ」の確立をしていきましょう。
電話は多動力をジャマする最悪のツールであり、百害あって一利ない。
6.大事な会議でスマホをいじる勇気をもて
他人の目を気にするのをやめないと、「自分の時間」は生きられない。
学生団体のミーティング中にこの経験ありません?「自分には全く関係のない内容でただその場にいた」という経験。時間の無駄ですよね、まぢで。Twitter見てる方が楽しいし、得です。ガンガン触っていきましょう。そんなの禁止する団体、辞めちゃいましょう。
今、自分は「自分の時間」を生きているか?「他人の時間」を生かされているか?意識してみよう。
7.なぜ、デキる人は「質問力」が高いのか
まともな「質問」ができない人が多すぎる。「いい質問」をするためには、自分の中で論点や疑問をきちんと整理しないといけない。「質問力」はビジネスパーソンとして必須の能力だ。
本書では、質問力がない駄目な例がいくつか箇条書きで書かれています。
例えば、不要な情報をダラダラと説明する。答えてほしい内容がすでに決まっているなど。質問されることが嬉しい人もいるが、ただ質問すればいいというわけではない。何が知りたいのかを簡単に聞こう。
いい質問ができなければ、いくつもプロジェクトを同時に高速で動かすことはできない。
8.すべての仕事はスマホでできる
スマホでできるのに電話を使い、家でできるのに通勤する。あなたが忙しいのは、仕事が多いからではない。無意味な時間をなくさなければ、多動力を発揮することはできない。
ミーティングのために、片道2時間かけて原付で通っていた自分をなぐりたい。めちゃ時間の無駄で、ばかなことをしていたと腹を抱えて笑います。「99%の会議はいらない」といわれるように、要らないミーティングはどんどん無くしいきましょう。そして、テーブルの上にみんな揃ってパソコンを出すあの感じ。いま思えば、奇妙な光景ですな。一人だけスマホでサクサクやっていた女性がいたが、尊敬します。
自分を実験台にして、すべての仕事をスマホでやるなど、未来を生きてみよう。
9.ヒマな人ほど返信が遅く、忙しい人ほど返信が速い
仕事がどんどん溜まっていく人は、仕事量が多いわけではない。渋滞が起きるのは当たり前だと思いこみ、渋滞をなくす「一工夫」をしていないのだ。
まさに「即レス」です。一回はつぶれた僕でしたが、復活後はタスクなんて溜まらないし、誰かが何かしてくれている状態で面白かったですね。即レスするだけで全てから解放されます。そして、相手も助かります。1分以内には返しましょう。
まずは重要度の高いメッセージから順番に仕分ける。即レスするべきメッセージに、上から順番に次々と指示出しや返信をしていく。どうでもいいメールから先に返信しているせいで、最優先のプロジェクトへの指示出しが後回しになってしまうようではいけない。
10.人生に目的なんてない。
人生に目的なんてない。今を楽しむことだけが、すべてなのだ。
楽しいから、おもしろいからで動けるようになろう。「なぜ」の部分も時には必要だが、それにこだわっていても何も変わらない。必要ならやりながら考えよう。
重要なのは、Just do it.Just do it.
ただ実践することだ。失敗して転んでも、また実践する。膝がすり傷だらけになっても、子共のように毎日を夢中で過ごす。
あれこれ考えるヒマがあったら、今すぐ、やってみよう!
「多動力」こそが未来をつくる上で必須になっていく
ぼくは「未来」をつくるためにいま、生きています。来る未来よりは迎える未来のほうが絶対にたのしいはずです。そう確信し生き方を見つめ直してから、「多動力」こそが未来をつくれると感じました。大学生の今だからこそできることを抽出し、すべての時間を「自分の時間」化していきます。そのためにも、発信することは辞められないです、楽しいから。さいごに「多動力」は学生、特に学生団体に所属している学生は読むべき一冊になっていました。
こちらから購入できます。
それでは、また!