感想レビュー 【No.15】ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方
「ナリワイをつくる」を読む目的
月1万円稼げるものを増やしていく、または継続できるポイントを知るため。月3万円に手を伸ばすきっかけとしてまずは月1万円に引き続き挑戦していく。
「ナリワイをつくる」を読んでよかったこと、感じたこと
ナリワイとは複数あっていいものだし、複数のナリワイを持つのはそこまで難しい話ではないということ。
過去の仕事観から現在の仕事観に至るまでの変化について歴史の面から勉強になったこと。
ナリワイをつくるためにも根本的な支出を減らしていく重要性を知れたこと。
・継続や増やすという行為をいいが、いまあるものがナリワイに繋がらないか、ムダなモノがないかの再確認をするきっかけとなった。
自分は今から何をするか
いまあるナリワイ「ブログ」「ドローン空撮」を引き続き継続し、発展させていく。
今あるムダの確認と削減をしていく。
月1万円のナリワイを3つは作り出す。
「ナリワイをつくる」メモ
個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事を「ナリワイ」(生業)と呼ぶ。これからの時代は一人がナリワイを3個以上持っているとおもしろい。
そもそも、仕事はもっと多様性のあるものだった。季節ごとに生業は変わるし、色々な仕事があり、それを各自が組み合わせて生活を組み立てていた。それをわずか、40~50年で変えてしまった。ここにも日本の働き方の矛盾の根源がある。
現在「新しい働き方」として提唱されているのは、これからさらにグローバル化が進み競争が激しくなる、だから世界に通用する高いレベルで能力を磨き、自分自身を広告的に宣伝し、稼げる仕事をしていこう、おおよそこんな考え方が大半ではないか。
グローバル社会で全世界を相手にした殴り合いの競争をして健康が実現できるのは、かなりのバトルタイプ(戦闘型)だけだ。(略)「ナリワイ」は、そうではなく、小さな仕事を組み合わせて生活を組み立てていく。つまり、恐竜ビジネスモデルから微生物ビジネスモデルへの転換を図ろうというものだ。(略)具体的な「ナリワイのネタ」を生活の中から見つけ、一つ一つの自分の小規模な自営業として機能させていくことを目指す。
仕事であり同時に生活でもあり、娯楽になりうる「ナリワイ」は、過当な競争に巻き込まれない。そんな仕事を、つい60年前には大勢の人が持っていた。それが高度経済成長期に忘れられただけで、そもそも会社勤めが一般的になったのは、せいぜい40~50年前のこと。
競争とは無関係な部分を作り出し、生活をゆるぎないものにする一つの作戦が、個々人が自分の「ナリワイ」を持つことである。自分でつくった小さな事業が、直接目に見える人に役に立ち、仕事になる、これはとても面白い。
過労死、派遣切り、ニート問題、と現代日本の働くこと・暮らすことについての矛盾は顕在化してきている。「働き方」の本が次々と出たり、憧れの仕事人番組が人気だが、裏を返すと、働き方や暮らし方について行き詰っていることの現れでもある。私は、この行き詰まりの大きな要因の一つは、仕事の多様性の低下であると考えている。
そんな状況下で、企業勤めという様式そのものが合わなかった人たちに向けて、企業に就職するための職業訓練ばかりやってもあんまり意味がない。やるべきなのは多様な仕事を組み合わせて自分たちの暮らし方をデザインする実践の機会と環境づくりである。
ナリワイはそもそも自分の生活を自分や自前のネットワークで賄えるようにすることがスタートで、やっているうちに生活の自給度が上がるということを前提にしている。したがって、収入も増えつつ同時に支出も減っていくという「ダブルインカム」状態が生み出される訳だ。
現代社会は、事前情報が多すぎるので、いつまでたっても始められない、ということが爆発する。とりあえず小さい規模でいいので、何かしら実行してみて自分の身体で経験を得る、ということが肝心だ、二次情報をいくら集めても、それの正誤を判断するための体験が自分に足りないと、集めた情報を役立てることができない。
ナリワイに取り組む者がまずやるべきことは、つまらない支出を見つけ出し、自分でもこりゃ面白いと思える方法でカットすることだ。さらにすごいのは、その技が優れていれば、それを他人にも提供して、即それがナリワイの一つになる。一石二鳥である。
モノが溢れている現代社会では、どうでもいいことにお金を使っている。稼ごう稼ごうと血眼になって取り組みよりも、注意深く生活を観察すれば、かなりの支出を生活の楽しさを落とさずに減らすことができるのである。
ナリワイをつくるための第一の鍛錬法は「未来を見る」こと。
第一段階:未来を予想する。そうしたら何をすればよいか考える。
第二段階:そのナリワイのアイデアが本質的にどういう意味を持つものなのかを検証する。
第三段階:選んだナリワイの価値が実現するという証拠を揃える。
第二の鍛錬法は「日常生活の違和感を見つける」こと。
一次情報とは、自分の眼球と耳と肌で感知し、観察した情報である。生の情報とも言う。ということで、ナリワイでは、生の情報、自分の体験、生きている人から直接聞く話、自然そのもの、人の行動を現場で見る、実際にやってみる、ということを重視する。現場に行かない研究専業者よりも、何かしら現場で活動していて、素直な心の持ち主の人の言葉を信頼する。
ナリワイ10か条
・やると自分の生活が充実する。
・お客さんをサービスに依存させない。
・自力で考え、生活をつくれる人を増やす。
・個人ではじめられる。
・家賃などの固定費に追われないほうがよい。
・提供する人、される人が仲良くなれる。
・専業じゃないことで、専業より本質的なことができる。
・実感が持てる。
・頑張って売り上げを増やさない。
・自分自身が熱望するものをつくる。
それでは、また!